蔵人ブログ

Kurita's blog

令和元酒造年度蔵人ブログ ~単なる仕込だけど~

2020.01.14

こんにちは。蔵人ブログです。あまり冬らしくない今日この頃。酒造りは順調に進んでおります。

本日は「佳撰」の「留仕込」の様子をどうぞ!三段仕込みの最後となります。白米が蒸し上がっております。本日の留仕込みの掛米の量は1トン以上となります。この蒸米をネットで吊り上げるのですが、ネットの耐荷重を考慮すると甑の内部は何層にも区切られていることとなりますネット1枚ずつ吊り上げて蒸米を放冷機へ投入します。この作業の繰り返しです。(ちなみに6回繰り返し)

蒸米はコンベアーで流されながら冷気で程度な温度まで冷やされます。放冷機内部の様子です。(あまりよくわかりませんね)放冷機から出てきた蒸米はエアシューターで仕込みタンクへ運ばれます。長ーいホースにて運ばれた蒸米はやっとタンクの中へ。

最初の1区切目のネットを吊り上げてから、すべての蒸米が仕込みタンクに入るまで約1時間の作業でした。

単なる仕込みの作業ですが、実際には、数種類の醪を並行して仕込んでいくために複雑となります。「その蒸米は麹米なのか、(添麹なのか、仲麹なのか、留麹なのか?)掛米なのか、酒母用なのか?どの醪用なのか?」など考慮する必要があります。ゆえにネットの耐荷重だけではなく、蒸米の用途、品種、精米歩合などによっても甑を区切る必要があるわけです。さらに遡ると甑への米掛け時には「どの蒸米を先に出さなければならないのか?」も考慮しなければなりません。これらを間違えることのないように、朝から細心の注意を払う必要があるわけです。

今回は仕込み作業についてでした。それでは!

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