令和元酒造年度蔵人ブログ ~もろみ管理~
2019.11.30
こんにちは。蔵人ブログです。本日は毎朝のルーティン もろみの成分分析についてです。
毎朝もろみのサンプルを採取します。濾布でもろみを濾して濾液をフラスコに採ります。その後、日本酒度の測定は振動密度計に直接吸引させればOKです。15℃における検体の密度から数値がでてきます。
アルコール度数は一旦蒸留をしてから振動密度計に吸引させます。あとは数十秒待てば数値が出てきます。思ったより楽そうですね?
さらに酸度も測定します。濾液を蒸発皿に10ml採り、混合指示薬を3滴加えたものを水酸化ナトリウム溶液で中和滴定して、ピンク色から青緑色に変わった時の水酸化ナトリウムの数量を酸度とします。酸度2.8です。酸度の測定には「慣れ」が必要です。
我が蔵においてはこのような機器を使っていますが、最近は蒸留に関しては電気コンロになっていたり、蒸留~アルコール測定も自動で行える機器もあるみたいですね。
昔は浮ひょう(浮き)を浮かべて日本酒度、アルコール度数を測っていました。誤差もありました。ここ数年で本当に楽になりました。
本日はまじめなお話でした。それでは!