蔵人ブログ H26BY-3 ~酵母~
2015.02.26
本当にご無沙汰しております。蔵人ブログです。申し訳ございません。
さて、普段誰も出入りしない部屋があります。この部屋なんですが、酵母を培養する部屋でございます。清酒の場合、アルコール発酵させるために必要であり、
また清酒の香りのおおまかな部分はこの酵母で決まります。培養についてですが、まず糖化液をフラスコに入れ滅菌します。この機器がオートクレーブと言いまして、このなかで気圧を上げ高温にして滅菌します。
次に、1枚目の画像の正面に見えるクリーンベンチと言う機器のなかで酵母を接種してやります。酵母は日本醸造協会よりこのようなガラス容器で頒布されるものを使用します。
その後温室にて酵母を増殖させてやります。温室の中にフラスコが行儀よく並んでいます。フラスコを少し振ってやると泡(ガス)が出てきました。酵母が増殖している証拠であります。
約3~4日温室で過ごした後、酵母は酛(酒母)の中へ旅立ちます。
微生物といえども自分の存在をアピールするあたり本当に面白いですね。